1.世界、国家、また地方や市町村レベルなど様々なスケールで定義される「地域」を多面的に考察することの重要性を理解し、さらに地域研究に幅広く関心を持っている学生
2.人文科学や自然科学に関する幅広い知識を有し、それらを最大限に生かして地域の特徴を考察することの出来る学生
3.自分にとって身近な地域のみならず、国外を含めた未知の地域に対しても好奇心を持って研究に取り組むことが出来る学生
4.地域研究に必要不可欠なフィールドワークを実行する行動力と好奇心を備えた学生
5.地域研究に必要なコンピュータスキルやその他専門的技術スキルを積極的に学ぶ意欲を持った学生
6.卒業後、地域研究学域で学んだことを生かすことの出来る職業(公務員、研究者、高校地理歴史科教員、交通・鉄道・旅行産業、コンサルティング等)に就きたい学生
地域研究学域に入学を希望する学生は、自ら過去の文献を考察した上で研究テーマを決定し、自らの力でフィールドワークを通して観察し、さらにそれを分析した上でまとめるという一連の研究作業を遂行するために必要な、読む・書く・聞く・話す、という四つの基本的スキルを入学までに身につけておく必要があります。なお、高校の地理歴史・公民科の選択した科目によって、地域研究学域での学びに対する理解度が大きく左右されるということは決してありません。高校までの知識も大切ですが、何よりも重要なのは、地域研究を行う意欲と行動力であります。
人が地表から離れて暮らすことが出来ない以上、人が作り出す都市・文化・社会・歴史もまた地表に形成されます。そこに生起する地形や気候などの自然現象から経済や文化といった人間の営みまで、空間的にとらえて調査・分析するのが地理学です。地理学で対象とする研究の多くは他の学問でも行われていますが、地理学は地表面における諸現象をとらえる際に人間が主体であるという前提に立って研究を行います。このような見方は、環境問題や防災研究のように自然と人文の双方に関連する現代的な課題について考察する際にとりわけ有効です。フィールドワーク(現地調査)を通して見たこと、聞いたことなどをもとにして分析・研究を行うことを基本としつつ、コンピューターで地理情報を空間的に分析するGIS(地理情報システム)の手法も活用します。特にGISの教育環境は世界でもトップクラスを誇っています。さらに、地理学専攻では所定の単位を取得することによって、測量士補(国家資格)やGIS学術士、地域調査士などの資格を取得することが出来ます。
地理学専攻の3つの特徴
1.フィールドワークを繰り返すことにより、実質的に社会貢献できる人材を育成します。
2.GIS理論および実習、製図学および実習、測量学および実習などの豊富な実験・実習科目を用意しています。
3.文学部にありながら、気候学や気象学、水文学、災害など、理系的アプローチによる研究も可能です。
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